canno-shiのすこしみらいを考える

現在と過去を通じて少しだけ未来を考えるためのブログです。予測ではないですが、ありたい未来を考えていく気持ちです。

2016-01-01から1年間の記事一覧

「客観的な真実」の価値が低下し、外にも内にも拠り所がない世界で、僕らはどうやって生きていくのか。

イギリスのEU離脱やアメリカのトランプ氏当選が示すグローバル化の限界、「保育園落ちた日本死ね」に象徴される資本主義の発展と実生活の利便性の乖離、さらにアルファ碁の劇的な勝利に感じるシンギュラリティの到来と多くの人がAIに感じる漠然とした不安な…

創造性の根源が「違和感」と「我慢のできなさ」であることの残酷さと滑稽さ。

突然の結論である。創造性の根源は「違和感」と「我慢のできなさ」である。そして、それは残酷であり滑稽である。なぜか。 そもそも、今回はハーバード・ビジネス・レビュー11月号の瀧本哲史氏の「未来を希望に変えるのは誰か」から刺激を受けている。 そち…

【シン・ゴジラ観覧記】ゴジラを乗り越える力を持った人類に、核兵器のない世界を作る力はあるか

話題のシン・ゴジラを観てきました。思っていたよりは自分の中で盛り上がり切れなかったのですが、面白い発想を与えてくれた映画でした。例えば観ている間、「優れた個体の進化でさえ、人類というものは努力と知恵とコミュニケーションで乗り越えてしまうも…

オリンピックが終わった後、僕らの中には「感動した」以外の何かが残るべきか?

リオオリンピック、すごいですね。今日は朝から吉田選手の話題が溢れていたし、水谷選手や福原選手も物凄く話題になったし、女子バドミントンも金メダルを獲得したし。もともとスポーツにそれほど強く興味があるわけではないのですが(スポ根は大好きですが…

ブラックボックス可視化ツールとしてのタロットカード

最近「手品を見たときに『タネは何だ!?俺は騙されないぞ!』とか考えずに『びっくりしたなー。凄いこと出来る人がいるんだなー』っていう風に思えるようになった人」の気持ちで生きられるようになってきました。だいぶ丸くなってきて、地に足ついてる感じ…

「生きること自体がつらい」と言ったら驚かれたので。

どうやら、「生きるのがつらい」と思うことはあっても「人生すなわちつらい」と日頃から思っている人はそんなに多くないらしい。それなら、なんで「人生すなわちつらい」になるのかを文章にしてみるのもまた一興と思った次第。世の中にはたくさんの人が、た…

【ズートピア観覧記】"Try Everything"という言葉から省略されたもの。

ズートピア、面白い映画でしたね。進行上納得いかなかった点や心に落ちてこない部分はありましたが、それでもまぁ、面白い映画だったと思います。 ただ、良い映画だったか?と言われると、前評判ほどではなかったな~という感触でした。期待値上がりすぎちゃ…

100歳になったとき、人はどんな言葉を伝えられるか。

たまにはゆるい内容でも書いてみようと思います。テレビで見かけて、印象に残った話です。 少々前ですが、NHKのとある番組で日野原重明さん(104歳の医師)と篠田桃紅さん(103歳の芸術家)の対談番組がありました。日野原さんは知っていたものの篠田さんは…

世界はもはやイノベーターの時代ではない。狂者の時代である。

突然ですが、あるものを突き詰めるとは一体どういうことでしょう。スポーツであれ、学問であれ、芸事であれ、非常にニッチな趣味であれ。何かを極限まで突き詰めると人はどうなるのでしょうか。 そのとき、その人はきっと狂ってしまっているでしょう。 「狂…