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canno-shiのすこしみらいを考える

現在と過去を通じて少しだけ未来を考えるためのブログです。予測ではないですが、ありたい未来を考えていく気持ちです。

100歳になったとき、人はどんな言葉を伝えられるか。

たまにはゆるい内容でも書いてみようと思います。テレビで見かけて、印象に残った話です。

少々前ですが、NHKのとある番組で日野原重明さん(104歳の医師)と篠田桃紅さん(103歳の芸術家)の対談番組がありました。日野原さんは知っていたものの篠田さんは初耳でしたが、番組を見ているだけでも本当に精力的な方だと感じました。

下記ページでも、本の内容として「百歳を過ぎると、前例は少なく、お手本もありません。全部、自分で創造して生きていかなければなりません」などと仰られていて、本当は人間こうであるべき(人生を自分で創造して生きていくべき)と感じずにはいられませんでした。

103歳美術家が語る、「歳をとらなければ見えてこないこと」とは? - 新刊JPニュース


さて、番組後半で「一般の方の声にお二人が答える」というものがありました。
いくつかの世代の声が取り上げられていて、たとえば60代の「死ぬのが怖い。身体に不調がでてきた」という声に対して「寿命はあるから受け入れなきゃ」ということを話されていたのですが、中でも10代後半の人への反応が秀逸でした。

内容としては「やりたいことがない。将来が見えない」だったのですが、それに対して篠田さんは「我々世代がダメなのかもね。生き生きとしているように見えていなくて、世界に希望がないんでしょうね」と仰っていたのです。

通常であればゆとりだの無感動だの意欲が無いだの、10代の人の価値観が悪いなどと言われがちなところ、あくまでも自分たちの側の責任として「今の若い人が羨ましい、楽しいと思える世界を作れなかったのでは」とお話しする姿は、非常に凛としておりました。
特に「答え」が提示されるものではありませんでしたが、100歳を超えた人が真摯に、ありがちな問いをありがちにせず話されたことは、自分の中で少し救いになった気がします。

 

もしも自分が100歳になったとき、10代や20代の人に何かを話して通じるような、時代感をもって生きていられるか。そんなことを考えた番組でした。
……こんなことばかり考えているから目の前のことが疎かになるのだ、というお叱りは、甘んじて受け入れつつ。