canno-shiのすこしみらいを考える

現在と過去を通じて少しだけ未来を考えるためのブログです。予測ではないですが、ありたい未来を考えていく気持ちです。

食べ物がその人の身体を作るなら、音楽がその人の心を作るということはないか。

自分は音楽が好きで、その中でも「オリジナル女性ボーカル同人音楽」という、非常にマニアックな領域にかれこれ15年近く存在しています。

もともとは兄の影響で「ゆず」「布袋寅泰」とかを普通に聴いていて、その後ゲーム音楽からケルト系の民族音楽にハマり、何とか無料でいい曲が聴きたい!とPCゲームの主題歌を漁っていたらKOTOKO真理絵さん、志方あきこさんに行き着き、そこからは同人音楽の世界にどっぷりです。
僕が「本当に好きなものは何?」と聞かれたとき、唯一自信を持って答えられるのが、オリジナルの同人音楽なのです。*1

 

で、僕は大学の卒論で聴覚について書いたのですが、それはひとえに「音楽が人に与える影響って一般に思われている以上に大きいんじゃないか?」と思っているのです。
というか、ビートルズのように音楽が世界を変えた例もあるので、正確には「昔は凄かったと思われている音楽の力だけれど、別に今でも十分凄いんじゃないか」と思うのです。
確かにCDは売れなくなりオリコンもどうなの?と思いますが、それは音楽の視聴環境が時代に合わなくなっただけであって、ストリーミングサービスは盛り上がり、youtubeのMVの再生回数は(喜べないかもしれませんが)数百万回を軽く超えるではないかと。

 

例えば、音楽のテンポ(bpm)というだけでも、非常に興味深い話が色々と出てきます。

 

2010年代のJ-POPのテンポが「高速化」してるという話 - 日々の音色とことば
くるり(bpm72)やフジファブリック(bpm130)からチームしゃちほこ(bpm190)、ハチ(米津玄師)さん(bpm250)まで、色々な曲を取り上げながらそのbpmと与える印象について教えてくれます。
関係ないけど、ハチさんのドーナツホールは名曲だと思う。

 

で、タイトルは微妙だけど、bpmが速い曲は集中力を阻害する研究もあるとか。

仕事中にBGMを流す人は無能!英大学の研究で判明 | ハーバービジネスオンライン

これはある種当然で、曲=リズムなわけだから、音楽を聴くというのは非常に身体的な活動ですよね。
集中したいときに身体を速く動かすなんてことはあり得ないわけで、その身体的刺激が脳にフィードバックされたら、そりゃ落ち着かないでしょうというのが個人的な見解です。

 

そして、音楽を聴くのが身体的な経験ならば、それがその人の心(=外界に対する反応のパターン)に影響しないわけもなく。

好きなジャンルで性格もわかる? 「音楽と人間」の研究 | ライフハッカー[日本版]

これは半分眉唾ですが、感覚的には本当だと思うんですね。
ある程度選り好みして音楽を聴く人なら、その曲を知ればその人のことがわかるはず。
ただ、音楽は聴いたことがないと絶望的に想像できないので、浅いコミュニケーションツールとしては難しいのですが。

 

とまぁ、そんなわけで最後に、最近1番好きな「にゃーろんず」の曲を貼りますね。
やくしまるえつこさんとか岡崎律子さんとか、そのあたりのウィスパーボイスが好きな人は気に入るんじゃないかな。


「いのち短し恋せよ乙女」short ver.

 

そして、この曲が好きな自分の心とは一体どんなものなのか……。
そんなことを考えてみると、楽しい連休が過ごせると思います。たぶん。

*1:東方や二次創作系も一時期は聴いていましたが、追いかけきれないので今は一切追わなくなりました。